歯の形や歯並びを綺麗に整える方法とは？矯正と審美のコンビ治療がおすすめ

歯の形が乱れる原因

遺伝的要因、先天的要因

矮小歯（わいしょうし）

正常な歯より小さく幅も狭い細い歯のことです。

隙間ができることで乱れた歯並びに見えることがあります。

癒合歯（ゆごうし）/癒着歯（ゆちゃくし）

２本の歯がくっついていて、歯の幅が広くなっている歯のことです。

歯の元々の形が崩れ特異な形状になることがあります。

空隙歯列

いわゆる「すきっ歯」と言われる歯のことです。

永久歯が生えてきた時からすきっ歯の場合は、歯の大きさと顎の骨の大きさの不調和によって起こっている問題です。

大人になってからだんだんすき間が空いてきた場合は、舌癖や噛み合わせが原因です。

遺伝的要因

永久歯が生えてくる際に、歯の形が大きい、小さい、などの本来の形は遺伝的要素が影響しています。

生活習慣や環境的要因

歯周病

歯周病によって歯を支える歯槽骨が吸収し歯が動いてしまうことで、歯の形が乱れてしまうことがあります。

歯ぎしりや食いしばり癖: 歯ぎしりや食いしばりで、過度な力がかかり続けることで、アンバランスに歯がすり減ったり一部が削れることがあります。

それにより本来の歯の形が乱れることがあります。

加齢

年齢とともに歯は噛み合わせによって咬耗し、変形しやすくなるため、歯並びや歯の形が乱れやすくなります。

審美修復とは

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審美修復とは、見た目の美しさと機能的な回復を兼ね備えた治療を指します。

損なわれた歯の形態と機能を回復して、同時に天然歯のような美しさを実現することです。

当院では、単に機能的な回復だけでなく形の美しさにもこだわって審美修復治療を行っています。

歯の形を整える方法

矯正治療

矯正治療は、単に歯並びを改善するだけでなく、見た目の美しさにも着目し、歯の形も整えることができます。

歯並びと形の矯正

・前歯部分矯正
歯並びの修正に加えて、当院では、美しさを追求するエステティックオルソメソッドで、色や形の改善を目指します。

歯列矯正と審美治療を組み合わせる方法で、歯の健康に極力ダメージを与えずに形を整えることができます。

・セラミック矯正
質の高いセラミックを使用して「歯並び・色・形」を一気に整える方法です。

歯並びを改善し、白く美しい歯にすることができますが、健康な歯を削る必要がある場合もあります。​​

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セラミック治療

​​​​セラミック治療は、歯の色や形を改善するために、セラミック素材を用いた審美歯科治療のことです。

代表的な形を整えるセラミック治療はセラミッククラウン法です。

歯の全周を1mm程度削り、神経のない歯の場合は土台となるコアを入れ、神経のある歯の場合はコアは入れずにセラミッククラウンを装着します。

仮歯で、ご希望に合った形になるよう細かく調整を行い、最終的にご納得いく形で本番のセラミックの型取りを行います。

セラミック治療ではホワイトニングや矯正では改善しきれない問題もカバーできます。

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ラミネートベニア

ラミネートベニアも、セラミック治療の一つです。

歯の表面を薄く削り、その上にセラミック製の薄いシェル（ベニア）を貼り付けます。

歯の欠けや形、すき間の改善などに効果的で、自然な見た目に仕上がります。

治療回数は多くても2回程度とされ、歯を削る量も少ないのが利点です。

また、当院では、削らないラミネートベニアも行っています。

症例は限られますが、麻酔を必要とせず、歯は全く削らないか、維持力をつける必要がある場合はわずかに削って、表面にセラミックのシェル（ベニア）を貼り付けます。

通常のラミネートベニアより取れやすいことがデメリットですが、歯をできるだけ削らずに形を整えたり、同時に色を白く、色むらがない美しい仕上がりになることが利点です。

治療期間約1ヶ月料金ラミネートベニア１歯¥110000〜¥165000（税込）削らないラミネートベニア１歯¥99000（税込）

ダイレクトボンディング法

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セラミックレジン(歯科用プラスチック樹脂)を直接歯に接着させ、歯の形を整えます。

歯のすき間を埋める、欠けた部分を補正する、など部分的な歯の形の修正に適します。

コストパフォーマンスに優れる方法で、リーズナブルな価格で望む歯の形に修復できますが、色調や材質自体の耐久年数は短いです。

予算を抑えたい場合の短期的な治療として有効です。

形態修正

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犬歯の先端が尖っている、歯の先端の形を整えたい、前歯が長い、前歯の歯並びのガタガタや歯のギザギザが気になる、などのお悩みをエナメル質の範囲でわずかに歯を削って修正する治療です。​​

即日で治療が完了し、麻酔も必要としないことがメリットです。

わずかな歯の形の修正に適しています。

歯の形を整えた症例

症例1

Before

歯並びと歯の形全体を治すため、はじめにインビザライン矯正治療を行いました。

インビザライン矯正後、歯の形を綺麗にするために審美治療を行います。
↓

歯並びは矯正で整えて、その後に歯を削る量が少ないラミネートベニアで審美治療を行いました。

歯の表面をわずかに削ってセラミックシェルを貼り付けることで形を綺麗に治すことができます。

元々犬歯が尖っていたため、最終的なラミネートベニア治療の際に、犬歯の形態修正を行い前歯全体の形のバランスを取りました。

そのほか、笑うと横から見える銀歯もセラミックに変えました。

症例2 歯の形態修正前歯のガタガタ、尖った犬歯

before

上の前歯６本の先端の形が不揃いなことで、矯正をしたのに歯並びがあまり綺麗に見えないことがお悩みでした。

After

エナメル質の範囲でわずかに削り、６本の形を整えました。

歯の形態修正では、健康な歯に負担のない範囲でしか削ることができないため完璧な形の修正は難しいのですが、わずかな調整でも全体的に整って見えるようになります。

症例3すきっ歯、歯が短いことが気になる

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歯のすき間と長さ、形、色も含めて同時に治したいとのご希望で、セラミッククラウンで治療を行いました。

歯肉形成術を行い歯の長さを調整しています。

矮小歯

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歯の幅が細い「矮小歯」の場合はラミネートベニアで治療が可能です。

表面をわずかに削りセラミックのシェルを貼り付けます。

歯を削る量が少なく、裏側は自分の歯が残りますので治療後の違和感もないことがメリットです。

まとめ

歯の形を整える場合、どのように治すと美しく仕上がるかの診断が重要です。

患者様一人ひとり、歯の形はそれぞれに違いますので、一つの治療法で完結する場合と、歯の形によっては矯正治療＋審美治療のコンビネーション治療が適している場合とがあります。

当院では、できるだけ歯に負担や侵襲の少ない方法で美しい仕上がりになるよう、患者様のご要望に応じて最適なプランをご提案しています。

矯正治療＋審美治療のコンビネーション治療のメリットは、たとえば矯正治療の場合に歯並びの最終調整に時間をかけすぎず、突き詰めずに終了でき、その後は審美歯科の技術でフォローできることです。

それにより、矯正治療期間が過度に長くならず、装置をつけ続けることで起こる矯正治療のデメリットも防ぐことができます。

また、歯並びは治ったけれど歯が綺麗に見えない、、といったお悩みでのご相談もよくありますが、原因は「歯の形」であることが多いです。

そのような場合にも、歯の形態修正やダイレクトボンディングなどの審美治療で解決できます。

矯正治療、審美治療、両方の治療の良い点をうまく利用すれば、満足度も高く歯への負担の少ない治療ができるのです。

歯の形を整える治療は、歯科医師の技術と美的センスが求められる精密な治療です。

ご自身の歯の状況や、どのような見た目を希望するかなどを歯科医師と共にじっくり検討しましょう。​​