【審美歯科, 矯正歯科】
審美治療と矯正の明確な違い|メリットや価格の違い・選ぶべきシーン別まとめ
今回のテーマは、「審美矯正って何?」です。当院で行う審美矯正治療の内容、選び方、料金比較、、、についてまとめていきます。 久しぶりに長~いブログになりますが、歯を綺麗に直したい、と考えていらっしゃる方には参考になるかと思いますので、ぜひお付き合いくださいね。
ところで、審美治療と矯正の違いを知っていますか?どちらも歯並びや見た目を「綺麗にする」といった目的は同じでも、実は根本的な違いがあり、金額や治療期間なども異なります。このページでは審美治療と矯正の違いや、選択すべき治療をお悩み別で紹介、それぞれのメリットとデメリットを解説します。
「歯を綺麗にしたい」
「口元を美しく見せたい」
著書でも書いておりますが、歯や口元は人の第一印象を決める最も重要な部分と言っても過言ではありません。
当院でも「審美治療」と「矯正治療」はどちらを受けるべきでしょうか?と言ったご相談が多く寄せられます。
このような質問に答えるべく、今回は歯や口元を綺麗にする上で、審美治療を受けるべきか、矯正治療を受けるべきなのか。
そこで、値段や治療期間、双方のリスクとメリットなども合わせてご紹介していきます。
審美と矯正の大きな違い
口元を美しくする意味では審美と矯正は同じです。
しかし美しくする。と言っても治療の期間や工程、目的などが異なるため2つの特徴やリスクなどを把握した上で選ぶ必要があります。
審美 | 矯正 | |
費用 | 比較的安値 | 高額 |
治療期間 | 短期(数日の場合も) | 長期(1年以上も) |
保険適用 | 一部適用 | 保険適用外 |
リスク | 元の歯に戻すことができない場合も | 治療期間が長い |
目的 | 短期で口元を綺麗、美しく | 歯並びを良くする |
審美は短期的に歯を削って見た目を整えたり、詰め物を入れて調整をするなど、あまり時間をかけずに見た目に重きを置いて治療します。
場合によっては審美でも歯列矯正を行うケースもあるため、費用の部分では審美が比較的安値だと記述していますが目的によって高額になる場合もあるため、そこは一人一人の目指すゴールによって違うことも頭に入れておく必要があります。
一方で矯正は時間をかけてゆっくりと歯の根本的な位置を修正し、歯並びを整えます。
健康保険も適用外の自費診療となり、治療期間も長いためその分費用がかかってしまうのが必然と言えるでしょう。
審美⇒短期間で美しく綺麗な歯に
矯正⇒時間をかけてゆっくりと歯並びを修正
同じ「綺麗にする」と言っても、上記のように目的や治療工程、期間なども異なります。
そのため、自身が口元や歯をどうしたいのか?の目的によって選ぶべき治療が異なるのです。
それでは次に審美と矯正、それぞれのメリットやリスクを詳しく解説していきます。
審美のメリットとデメリット
審美治療、最大のメリットは「短い期間で綺麗」になれることです。
矯正とは違い、根本的な歯並びを正常位置に戻す治療法ではなく、短期で綺麗にすることが目的なので矯正と比較し時間が短いことが特徴です。
・歯を削って綺麗にする
・詰め物を合わせて調整する
・ホワイトニングで白い歯に
・部分入れ歯を用いてピンポイントに改善
上記のように、患者様が気になる箇所を最優先に短い時間で治療します。
矯正とは違い、歯の根本治療ではないため数日~数か月で治療が完了し美を手に入れることができます。
一方でデメリットは「歯並びを直す場合には根本的治療にならないこと」、そして「歯を削る必要がある」「削った歯は元に戻すことができない」ことです。
審美はあくまで見た目を綺麗にすることが目的となっているため、歯並びを改善する場合には矯正とは違い、根本的治療には繋がりません。古い差し歯を変える、神経のなくなった変色歯をクラウンにする、などの場合は、審美治療が非常に向いている上、メリットも大きいといえます。
削ったりする場合には、削った歯をもとに戻すこともできませんので、注意が必要です。
また、治療方法や目的によって健康保険が使えません。
健康保険の適用内容は、「健康を維持するために必要な治療」を補助するものと定められています。
そのため、健康には直接関係のない「美」を追求した審美治療の場合には、保険適用外の自由診療扱いとなります。
審美治療をまとめると、短い時間で美しく綺麗に、費用も抑えた治療法です。
あまり時間をかけられない芸能人なども審美治療に取り組んでいる方が多いのはこのためです。
矯正のメリットとデメリット
矯正のメリットとしては「根本的治療による自然な美しさ」を手にすることができることです。
歯の隙間や歯並びなどが悪いと笑顔の印象が悪くなってしまったり不健康に見えたりもします。
また、歯並びが悪いことでかみ合わせが悪くなり、咀嚼能率が落ちるなどで口腔内の機能面にも影響しますが、正しい歯並びになることで機能面の向上も見込むことができます。
そんな矯正ですが、デメリットもあります。
・健康保険が適用されない
・治療中の見た目
・治療期間が長い
審美の項目で解説したように歯並びを整える矯正は健康保険が適用されません。
そしてマウスピースやワイヤーを使っての矯正が主流となるため装着している治療期間は自然体な歯ではなくなってしまいます。
治療期間もゆっくりと矯正して正しい位置に戻すことから一般的に1年~3年程度の期間が必要であり、治療終了後もリテーナー(元に戻るのを防ぐ装置)を使用して治療を継続しなければいけません。
上記の理由から人前に出るお仕事や時間がかけられない人には不向きと言える治療法でもあります。
審美と矯正は医療費控除の対象になる?
矯正治療は健康保険の対象外であり、審美治療は僅かながらケースによって健康保険が適用される場合もあります。
では年間で10万円を超える、「医療費控除」の対象にはなるのでしょうか?
これも患者様から多くご相談される質問ですが、結論から申し上げますと「審美性を求めた治療ではなく、口腔機能に関する治療」であれば適用されます。
本来、医療費控除も健康保険同様に、「美」を求める治療には適用されません。
あくまでも健康になるために必要な治療であるか否かが医療費控除の分かれ目です。
当院では審美治療を行っておりますので、患者様の目的と治療の希望をお伺いした上で回答させていただいております。お気軽にご相談ください。
審美と矯正、症状別のどちらを選ぶべきか?
審美と矯正のメリットやリスクを解説しました。
では次にケース別でどちらを受診すべきか見ていきます。
出っ歯が気になる場合の選択
出っ歯が気になって治療を選択する場合、審美、矯正どちらでも治療可能です。
そのため個人に合わせて選択することが大切です。
・時間をかけて自分の歯を残したい
・短時間で綺麗になりたい
時間をかけてでも自身の歯を残したい場合には、矯正が望ましいです。
矯正では自身の歯を残せるだけでなく、?み合わせが良くなることで中には頭痛や肩こりなどが解消されるメリットもあります。
反対に短時間で綺麗になりたい、治療期間が長くなるのを拒む方は審美治療のセラミッククラウン法があります。
セラミッククラウン法は歯の表面を削り、上からセラミックを貼ったり、被せる治療法で好みの色、白さや形状まで好みの指定が可能です。
通院回数も少なく、周囲の歯に負担も少ないので人前に出たり、歯を見せることに抵抗がある人に選ばれています。仮歯にした時点で歯並びや色が綺麗になるので、治療中であることも人に知られずに済みます。
患者様の目的に合わせて治療法を提案していますのでお気軽にごください。
すきっ歯が気になる場合の選択
すきっ歯が気になり治療を選択する場合、歯の隙間がどれくらい開いているか、隙間のある本数などによりご提案する方法が異なります。
例えば1mmの隙間が1か所であれば審美治療にて1日または数日間で治療可能ですし、4.5mm程度の隙間が至る所にある場合には矯正が適しています。
当院ではワイヤーを使った矯正の他、マウスピースを用いた矯正治療で直すことが多いです。とくに、マウスピース矯正はすきっ歯の治療に最適。マウスピース装置の得意とする動きで、ワイヤーより早いので、個人的にもおすすめです。
審美の場合にはラミネートベニア法や、セラミッククラウン法など患者様のご希望に添える治療法を多数展開しています。審美だと、短期(最短2回)で治療が完了することや色や質感も綺麗にできることがメリットです。
いずれにしても患者様の隙間状態や本数などによってご提案が変わるためお気軽にご相談ください。
歯の黒ずみや黄ばみが気になる場合の選択
タバコやコーヒーなどの色素沈着で歯の色が気になる場合には審美治療が適しています。
矯正はあくまで歯並びを根本的に修正し、美しさと噛み合わせを調整するものですのでホワイトニングではありません。
当院のオフィスホワイトニングは、LEDライトと超音波の力でホワイトニングを行うビヨンドシステムを導入しています。
ライトが軽量でお口の器具にはめられるので、患者さんは動きを制限されることがありません。寝ていても、起きていてもOK。患者様のご負担も最小限に抑えることに成功しました。光の波長は強力なのですが、「ほぼしみない、痛くない」のが特徴で、今までのライトを当てるタイプのホワイトニングを経験している方でも大丈夫でした。(実際私たちドクタースタッフもやってみました)ホワイトニング効果も高いため、1回でもくすみの取れたクリアな歯になります。
その他、オフィスホワイトニングの効果を保ちたい方、忙しく通院できない患者様のためにご自宅で行うホームホワイトニングも導入しております。
歯が欠けた場合の選択
交通事故などの外傷や虫歯の進行により歯が欠けてしまった場合、選択すべきは審美治療になります。
審美治療であれば欠けてしまった歯の一般歯科治療をまず行い、歯茎や神経の負担にならないようまず治療を行います。
その上で欠けてしまった大きさや神経を残せるか否かで治療法が変わります。
損傷部分が少ない場合は、コンポジットレジンと呼ばれる詰め物を行ったり、歯の1/3以上の損傷であれば、ラミネートベニア法やセラミッククラウン法、損傷が大きく、神経を残せないと判断した場合は、神経を取る処置を行った後、歯を補強する土台を入れてセラミッククラウン法で見た目も綺麗に修正します。
しかしさらに損傷部分が大きく、根が割れているなどの場合で歯そのものを残せないと判断した場合にはインプラントやブリッジなどの選択になります。
歯が欠けてしまうと出血が伴わなくても、見た目だけでなく口腔機能の低下に繋がりますので、お早めにご相談ください。
歯並びが気になる場合の選択
歯並びが気になる場合には、主に矯正が適していると判断します。
当院の矯正治療は装着時の見た目が気になる患者様に配慮し、コンビネーション矯正と呼ばれるワイヤーとマウスピースを組み合わせた方法も展開しています。
マウスピースのみの矯正治療でも当クリニックでは「インビザライン」と呼ばれる透明で目立たない、衛生面に適した製品を導入しておりますので多くの患者様にご好評いただいております。
審美と矯正の違いまとめ
今回のブログでは審美と矯正の違い、そして症状別で選択すべき治療法の解説をしました。
今回の記事でご説明したように、審美と矯正では「美しさ」を得ることとしては同じですが、目的によって治療方法や期間なども変わります。
治療を終えた後に、こんなはずじゃなかった…とならないよう、目的をはっきりさせて治療を開始しましょう。
初回相談料は無料ですので、お気軽にご相談くださいませ。