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【矯正歯科】

インビザライン矯正後に使用するビベラリテーナーとは?保定期間も解説

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矯正治療後には、歯がまた動いてしまわないように「保定装置」が必要になります。
矯正が終わったら装置を外しますが、保定をしないでそのままにしておくと、歯は元の位置に戻ろうとして「後戻り」してしまうのです。

これは、矯正治療全てに必須で、たとえ短期の部分的な矯正でも行う必要があります。

保定装置にはワイヤーを歯の裏側にボンドで接着するものやマウスピース型、取り外し式の義歯のようなタイプと様々ありますが、当院の場合は、マウスピースのみか、ワイヤー+マウスピース が多いです。
保定装置の種類によっても特徴があるので、ご本人のご希望も伺いつつ、元々の歯並びの状態によって最適な保定方法を選択しています。

インビザライン矯正後の保定期間

保定期間としては通常、矯正治療後2年間は毎日、就寝時、日中も含めて1日12時間以上、就寝時は必ず付けることが必須です。 2年目以降も就寝時はつけていただく事をお願いしています。
インビザラインの場合には、ビベラリテーナーを使いますが、治療終了後2年間は16時間、2年目以降は夜間就寝時は必ず使用する事が必要です。

2年目以降でも、保定用マウスピースは毎日寝るときはつけて頂きたいのですが、ワイヤーの保定はご希望があれば外すこともあります。

何年も保定しないと歯が少しずつ戻ってしまうので要注意

保定用マウスピースは、外している間のわずかな後戻り(食事などで歯が動いたりした場合)なら戻してくれるので、「今日保定しないで寝ちゃった!」とか、「旅行に持っていくの忘れちゃった」くらいがたま~にある分にはまあ大丈夫ですが、それが連続して、数日数ヶ月。。。ま~ったく何年も保定をしなくなってしまうと、歯が少しずつ戻ってしまう上に、保定装置が入らなくなるので本当に気をつけてください。
矯正治療を行った方は、たまに忘れることがあっても必ず保定はするもの、と意識してくださいね。

再矯正はしないよう、保定は一生のつもりで

よく「一生ですか?!」と聞かれることがあるのですが、できれば一生のつもりでおつきあいをお願いします。と言っています笑

歯は、奥歯の噛み合わせや噛む力、噛み癖、舌圧、歯ぎしりや食いしばり癖。。。などなど歯周病で歯がグラグラするとかでなくてもわずかながら動くものなのです。これは私たちがお口を使う以上避けられないことです。
なので、矯正で動かしたらなおさら、「絶対に保定をすること。」これを念頭において頂きたいと思います。

やはり、きれいに直した歯並びが戻ってしまうのは本当にもったいないもの。もちろん、再矯正も行えますが
歯や歯周組織の負担を考えると、できれば何回もの再矯正はやらずに済むようにしたいものです。

保定装置の種類について

インビザラインのビベラリテーナー

透明のマウスピースなので、目立ちません。
これはインビザラインのビベラリテーナー。

インビザラインのビベラリテーナーと、これよりも薄いクリアのリテーナーがあります。
保定をマウスピースのみで行う場合なら耐久性の高いビベラリテーナーをおすすめします。
マウスピースタイプは、見た目もいいのが一番ですが、歯に何かをくっつけることがないので、舌触りがいいこと、取り外しができて歯のお手入れがしやすいのがメリットです。もちろんフロスも入ります。
しかし、矯正治療後に虫歯になってしまったり、被せ物が取れてしまった際に、大きく歯の形が変わってしまうと作り直しになります。ですので、最終的な保定マウスピースを作る前には、やるべき虫歯治療や、詰め物や被せ物をやり変える必要があるところは治療をしてから作るようにしましょう。

ワイヤー保定

歯の裏側に細いワイヤーを接着剤で固定します。とても細いので慣れれば違和感も少ないと思います。

当院の場合ですと、矯正治療後しばらくは保定をワイヤーのみで行うことはあまりなく、ほとんどがマウスピースとの併用になります。日中はこれだけ、寝るときには保定用マウスピースもつけていただくというW保定が多いです。
完全に歯に接着するため、マウスピースをしていなくても前歯が動かないのは安心ですが、フロスが通らなくなるので、お手入れがややしにくいかもしれません。
たとえば、日中はできればマウスピースを外して過ごしたい、またはお仕事上制約が多くあまり長時間つけられない方や、元々の歯並びがかなり凸凹が大きかった、すきっ歯、八重歯。。など歯の状態によってマウスピースだけだと保定力が不十分な場合にもワイヤー保定を行います。
ちなみに、金属アレルギーの方で、ワイヤー保定を希望、または行う必要のある方には金属アレルギー対応のワイヤーもありますのでご安心ください。

その他義歯タイプ

特殊なタイプのリテーナーです。前歯がかなり前に出っ張っていた方や、舌で歯を押す癖があるような場合に向いています。前歯を両側から抑えて舌の力にも負けないよう、内側に抑える効果があります。

これは、めったに登場することはないのですが、例えば以前矯正をしていたがまた前に出っ張ってきてしまった、ワイヤー保定をしているのに歯と歯の間が空いてきた、、などの後戻りの力が大きく働いてしまった経緯のあるようなかたに使います。日中もするには結構目立つのが難点ですが、保定力は高いです。

矯正と保定はセットで考える

そのほか、舌触りがどうしても気になるのでワイヤーがつけられないが、マウスピースだけでは保定力が不十分かなというような方でもボンドだけで歯を固定+マウスピース。なども行います。やはり保定もケースバイケースといますか。保定の方法もその方の生活スタイルを加味してアレンジしています。

矯正後の保定、案外知らない方も多いのでは?  矯正前に、ぜひ保定のことも予定に入れて安心して進めてくださいね^^

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小川朗子

監修者

アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿 小川 朗子(おがわ あきこ) 担当科目:一般歯科/専門治療 矯正歯科・点滴療法
1996年 鶴見大学歯学部卒業
1997年〜2006年 都内開業医勤務
2004年〜南青山デンタルクリニック副院長
2006年 アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿開院
2007年 抗加齢医学会認定専門医取得
2015年 インビザライン認定医取得
2017年 高濃度ビタミンC点滴認定医取得
2018年 インディアナ州立大学歯学部 歯科矯正プログラム認定医取得
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