【矯正歯科】
前歯のねじれは矯正で治る?|非抜歯でまっすぐ整える方法・期間・費用を歯科医が解説
Last Updated on 2025年12月9日 by 小川朗子
「前歯のねじれ(捻転歯)をきちんと治したい」「マウスピース矯正かワイヤーか迷っている」方へ。
前歯がねじれて生えている、1本だけ斜めに向いている——そんな前歯のねじれ(捻転歯)は、見た目のコンプレックスになるだけでなく、噛み合わせ・歯磨きのしやすさ・将来の歯の寿命にも関わる歯並びの問題です。
「自分の前歯のねじれは、矯正でちゃんと治るのか?」「どのくらいの期間・費用がかかるのか?」「マウスピース矯正でも対応できるのか?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、前歯のねじれ(捻転歯)とはどのような状態か、原因、治療法(ワイヤー矯正・マウスピース矯正・セラミック治療)、実際の症例、治療期間と費用の目安について、矯正治療を多く手がける歯科医の立場から分かりやすく解説します。
目次
前歯のねじれ(捻転歯)とはどのような状態か
「捻転歯(ねんてんし)」という言葉は耳慣れないかもしれませんが、前歯の向きが回転してしまい、斜めやねじれたように生えている状態を指します。1本だけ飛び出して曲がって見えたり、歯の角が強調されて見えるケースも少なくありません。
歯は本来、歯を支える「歯槽骨」という骨の上に、アーチ状にバランスよく並びます。しかし、
- 歯が並ぶアーチの大きさ(歯槽骨の幅・長さ)
- 歯そのものの大きさ・本数
のバランスがとれていないと、並びきれない歯が回転したり、ねじれて生えてくることがあります。歯科専門用語では、このアンバランスを「アーチレングスディスクレパンシー」と呼びます。
また、大人になってから奥歯の噛み合わせが変化し、前歯を押し出す力がかかることで、段々ねじれが強くなることもあります。
前歯のねじれの原因
先天的要因
遺伝的要因: 歯の大きさや顎の骨の大きさ、歯の生え方の傾向は遺伝の影響を受けます。顎が小さく歯が並びきれない場合や、歯の本数が多い(過剰歯がある)場合などは、前歯がねじれやすくなります。
乳歯列期の状態: 乳歯が長く残っていた、乳歯が虫歯で早く失われた、永久歯の生えるスペースが足りない、といった要因も、永久歯が斜めやねじれた状態で生えてくる原因になります。
後天的要因
指しゃぶり・舌の癖などの口腔習慣: 長期間続く指しゃぶり、舌で前歯を押す癖、頬杖などは、歯に継続的な力がかかるため、少しずつ歯の向きや位置が変化し、ねじれを強めることがあります。
外傷・外的要因: 転倒やぶつけるなどの外傷で、歯や歯根に力が加わると、その後の歯の位置がずれたり、ねじれが生じる場合があります。
歯周病: 歯周病が進行すると、歯を支える骨が痩せて歯がぐらつきやすくなり、前歯が前方に倒れたり、ねじれた状態で動いてしまうこともあります。
前歯のねじれは自然に治る?放置した場合のリスク
残念ながら、前歯のねじれが自然にまっすぐに戻ることはほとんどありません。 成長期に一時的に改善したように見えることがあっても、多くの場合は大人になるにつれて歯並びや噛み合わせの変化とともに、ねじれが強くなる傾向にあります。
放置した場合の主なリスクとしては、
- ブラッシングがしにくく、虫歯・歯周病のリスクが高まる
- 特定の歯に負担がかかり、すり減り・欠けが起こりやすくなる
- 噛み合わせのバランスが崩れ、顎関節や筋肉に負担がかかる
- 見た目のコンプレックスから、人前で笑いづらくなる
前歯は顔の印象を大きく左右する部分です。笑顔の美しさにも影響します。見た目と機能の両方の観点から、ねじれに気づいた段階で一度矯正相談を受けることをおすすめします。
前歯のねじれを治す歯列矯正の方法
前歯のねじれをきちんと治すには、まず矯正相談でお口全体を診査し、
- ねじれの程度(軽度〜重度)
- 上下の噛み合わせの状態
- 顎の骨の大きさ・歯の大きさのバランス
- 口元全体のバランス(横顔・スマイルライン)
を総合的に確認することが大切です。そのうえで、ワイヤー矯正・マウスピース矯正・部分矯正・セラミック治療などの中から適した方法を選択していきます。
ワイヤー矯正

歯の表面や裏側にブラケットとワイヤーを装着して、ねじれた前歯を含めた歯並び全体を正しい位置に動かす方法です。
現在は、昔に比べてブラケットも小さく、透明や乳白色のセラミック・プラスチックなど、目立ちにくい素材も増えています。角が尖っていない形状のため、口の中が切れてしまうといったトラブルもほとんどありません。
特に、
- 中等度以上のねじれがある場合
- 奥歯の噛み合わせにも問題がある場合
- 部分矯正でもある程度しっかり動かしたい場合
には、ワイヤー矯正が第一選択となることが多くあります。
デメリットとしては、装置が見えることや、唇や頬の内側に当たる違和感があることが挙げられますが、歯の動きが早く、幅広い症例に対応できるメリットがあります。
マウスピース矯正(インビザラインなど)

透明で薄いマウスピースを1日20時間ほど装着し、1〜2週間ごとに自分で交換しながら段階的に歯を動かしていく方法です。
・装置が目立ちにくい
・自分で取り外せるため、食事や歯磨きは普段通り
・金属アレルギーがあっても使用できる
といったメリットがあり、軽度〜中等度のねじれにはインビザライン矯正が有力な選択肢になります。ねじれの程度によっては、費用を抑えられるアソアライナーなどの部分的なマウスピース矯正が適応となることもあります。
▶ 当院のマウスピース矯正(インビザライン)について詳しく見る
セラミック治療で見た目を整えるケース
ねじれの程度が軽度で、
- 「期間のかかる矯正治療は避けたい」
- 「歯の色や形も同時に整えたい」
というご希望が強い場合には、セラミッククラウンやラミネートベニアで、前歯のねじれと見た目を同時に改善することもあります。
ただし、セラミック治療は歯を削る必要があり、適応範囲も限られます。そのため、当院ではまず矯正治療で歯を正しい位置に動かすことを基本とし、そのうえで必要な場合にのみセラミック治療を検討しています。
アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿の前歯ねじれ矯正の特徴
- できるだけ歯を抜かない「非抜歯矯正」を重視
- 前歯だけでなく、口元全体・横顔のバランスを考えた治療
- マウスピース矯正・ワイヤー矯正の両方に対応し、症例に合わせて選択
- 前歯だけの部分矯正から全体矯正まで幅広く対応
- 矯正後の形態修正(ティースシェイピング)やホワイトニングとの組み合わせで、仕上げまでサポート
前歯のねじれは、見た目の問題としてだけでなく、噛み合わせや歯の寿命にも関わる「機能面の問題」でもあります。当院では、矯正専門の知識と審美歯科の視点を組み合わせて、「よく噛めて、見た目も自然で美しい」口元を目指した治療をご提案しています。
前歯のねじれを治した症例
ここからは、実際に当院で前歯のねじれ(捻転歯)を治療した症例をご紹介します。ねじれの程度や治療法によって、期間や費用も変わってきますので、参考にしてみてください。
症例1:ワイヤー前歯部分矯正(上下)
治療期間: 10ヶ月
治療費用: ¥770,000(税込)※保定装置込み




前歯部のねじれと重なりが主訴で、上下前歯の部分矯正を行った症例です。全体矯正ほど大がかりではないものの、噛み合わせを確認しながら前歯のねじれを集中的に改善しています。
症例2:インビザライン矯正(上)
治療期間: 14ヶ月
治療費用: ¥621,500(税込)※保定装置、調整料込み


上の前歯のねじれと歯列の乱れを、インビザラインによるマウスピース矯正で整えた症例です。目立ちにくい装置を希望されていたため、ライフスタイルに合わせた治療計画を立てました。
症例3:ワイヤー矯正(上下)
治療期間: 12ヶ月
治療費用: ¥759,000(税込)※保定装置込み






上下の前歯のねじれと叢生(デコボコ)を、ワイヤー矯正で全体的に整えた症例です。噛み合わせも含めてバランスよく改善しています。
症例4:インビザライン矯正(上下)
治療期間: 2年
治療費用: ¥759,000(税込)※保定装置込み




上下の前歯のねじれやガタつきを、インビザライン矯正で段階的に整えた症例です。時間はかかりますが、装置が目立ちにくく、通院ペースも比較的ゆるやかに進められます。
※いずれも自由診療です。
【主なリスク・副作用】 痛み・違和感、歯の動きに伴う一時的なしみ、歯根吸収、噛み合わせの変化、後戻りのリスクなどがあります。治療中は、むし歯や歯周病予防のための丁寧なブラッシングと定期的なメインテナンスが重要です。
前歯ねじれ治療の期間と費用の目安
| 治療方法 | 治療期間の目安 | 費用の目安(税込) |
|---|---|---|
| 前歯部分ワイヤー矯正 | 約10〜12ヶ月 | ¥700,000〜¥800,000前後 |
| インビザライン矯正(軽度〜中等度) | 約12〜24ヶ月 | ¥440,000〜¥900,000前後 |
| 全体ワイヤー矯正 | 約12〜24ヶ月 | ¥700,000〜¥800,000前後 |
※実際の期間・費用は、ねじれの程度・歯並び全体の状態・治療方法によって変わります。初診カウンセリング時に、お口の状態を拝見したうえで、できるだけ分かりやすくご説明いたします。
よくある質問(FAQ)
Q. 前歯のねじれだけを「部分矯正」で治すことはできますか?
A. 噛み合わせや全体のバランスに問題がなければ、前歯だけの部分矯正で対応できるケースもあります。ただし、前歯だけを無理に動かすと、かえって噛み合わせが悪くなる場合もあるため、まずは精密検査で適応を判断することが大切です。
Q. 抜歯は必ず必要ですか?
A. 必ずしも抜歯が必要なわけではありません。当院では、できるだけ歯を残す非抜歯矯正を第一に考えています。歯を抜くかどうかは、顎の大きさと歯の大きさのバランス、横顔のバランスなどを総合的に見て判断します。
Q. マウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらが良いのでしょうか?
A. ねじれの程度や歯並び全体の状態によって向き・不向きがあります。見た目やライフスタイルを重視される方にはマウスピース矯正が向いていることも多く、動きのコントロールのしやすさを優先する場合にはワイヤー矯正が適していることもあります。当院では、それぞれのメリット・デメリットを丁寧にお伝えしたうえで、一緒に方法を決めていきます。
まとめ|前歯のねじれは矯正で改善できます
前歯のねじれ(捻転歯)は、
- 見た目のコンプレックス
- 虫歯・歯周病のリスク
- 噛み合わせや咀嚼への影響
など、放置するとさまざまな問題につながる可能性があります。
「自分の前歯のねじれは、矯正で治るのか?」「マウスピースとワイヤー、どちらが合っているのか?」と迷われている方は、まずは一度、専門的な矯正相談を受けてみてください。
アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿では、
- できるだけ歯を抜かない矯正治療
- マウスピース矯正・ワイヤー矯正の両方に対応
- 矯正後の仕上げまで含めたトータルな口元デザイン
を大切にしながら、前歯のねじれでお悩みの方の治療を行っています。
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監修者
- アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿 小川 朗子(おがわ あきこ)
-
1996年 鶴見大学歯学部卒業
1997年〜2006年 都内開業医勤務
2004年〜南青山デンタルクリニック副院長
2006年 アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿開院
2007年 抗加齢医学会認定専門医取得
2015年 インビザライン認定医取得
2017年 高濃度ビタミンC点滴認定医取得
2018年 インディアナ州立大学歯学部 歯科矯正プログラム認定医取得
2018年 著書「若さを取り戻す歯のエイジングケア」出版 - 公式サイトトップへ