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【歯科】

奥歯は銀歯とセラミックどっちがいい?メタルフリーのメリットとクラウンの選び方

Last Updated on 2025年12月27日 by 小川朗子

奥歯は銀歯とセラミックどっちがいい?被せ物(クラウン)の選び方とメタルフリーのメリット

奥歯の被せ物(クラウン)で、こんなお悩みはありませんか?

  • 銀歯が目立つのが気になる(口を開けた時に見える)
  • 銀歯の下がまた虫歯になりやすい気がする
  • 金属の詰め物・被せ物が増えてきて不安
  • セラミックは高いけれど、長い目で見て損しないか知りたい

結論から言うと、「何を優先したいか」で最適解は変わります。
ただし、審美性だけでなく“将来の再治療リスク”や“お口の環境”まで含めて考えると、金属を使わないメタルフリー治療(セラミック/ジルコニア)を選ぶ方が近年増えています。

本記事では、奥歯の銀歯とセラミックの違い、クラウンの選び方、メタルフリーのメリット・注意点まで、歯科医師の視点でわかりやすく整理します。


そもそも「奥歯の被せ物(クラウン)」が必要になるのはどんな時?

クラウンは、虫歯が大きい・歯が欠けた・神経の治療後など、歯の強度が落ちやすい状況で歯を守るために全体を覆う被せ物です。
奥歯は噛む力が強いため、素材選びを間違えると「欠ける」「外れる」「また虫歯になる」などの再治療につながりやすくなります。


銀歯(保険の金属)とセラミックの違いを比較

1) 見た目(審美性)

銀歯は光の反射で目立ちやすく、笑った時や会話中に見えることがあります。
セラミック/ジルコニアは歯の色に近づけられるため、「奥歯のチラ見え」や口元の清潔感が変わります。

2) 二次虫歯(やり直し)リスク

二次虫歯は、被せ物の内側で虫歯が再発する状態です。
どんな素材でもゼロにはできませんが、セラミック系は、シリコン材やスキャナーでの精密な歯型取りと専用接着剤により精密な適合と接着ができる設計・手順を踏むことで、再治療リスクを下げやすい特徴があります。
一方で、銀歯は経年での変形・接着材の劣化などが重なると、すき間から虫歯が進むケースもあります。

3) 金属による影響(メタルフリーの考え方)

金属が入っていても多くの方は機能面で言えば問題なく使えます。
ただし体質やお口の環境によっては、金属が関わるトラブル(例:金属アレルギー、歯ぐきの変色、違和感など)が起こることがあります。

アンチエイジングの観点では、「見た目の若々しさ(口元の清潔感)」「将来の治療回数を増やしにくい設計」が重要です。
治療を繰り返すほど歯は少しずつ削られます。だからこそ当院では、長期安定を前提に、金属を使わないメタルフリー治療を選択肢として丁寧にご案内しています。


メタルフリー(セラミック/ジルコニア)を選ぶメリット

  • 見た目が自然:白さの調整ができ、口元が清潔に見えやすい
  • 金属を使わない:体質によっては金属トラブルを回避しやすい
  • 精密に作れる:適合と接着を丁寧に行うことで再治療リスクを下げやすい
  • 変色しにくい:素材自体が変色しにくく、長期の審美性を保ちやすい

当院のメタルフリー治療について:
金属を使わないセラミック治療

 

 


注意点:セラミック(特に奥歯)で大切なのは「素材選び+噛み合わせ」

セラミックは“何でも白ければOK”ではありません。奥歯は力が強いので、

  • 歯ぎしり・食いしばりの有無
  • 噛み合わせ(当たり方)
  • 残っている歯の量/土台の状態

によって、ジルコニア系が向くこともあれば、設計や厚み、咬合調整がより重要になることもあります。

また、歯ぎしり・食いしばりが強い方には、治療後にナイトガードを併用し、セラミックを長持ちさせる設計を行います。


銀歯とセラミックの比較

保険の銀歯と自費のセラミックサンプルです。上が保険、下が自費のセラミックです。

実はこれは上の写真と同じサンプル。ただ置いておくだけで銀歯ってこんなに酸化してしまうのです。磨くと上の写真のようになります。空気に触れるだけでこれだけ酸化が進みます。これがお口の中に入っていると思うと怖いですね。

 


【症例①】銀歯(クラウン)を白い被せ物へ:見た目と清潔感を整えたい

治療期間 2週間 治療回数 2回 治療費用 ¥80300×2本 治療のリスク・デメリット 歯を削る必要がある。歯ぎしりや食いしばりで欠けることがある

ポイント:奥歯でも口を開けた時に見える位置は、白い被せ物で印象が変わります。見た目だけでなく、適合・接着・噛み合わせ調整まで含めて長期安定を目指します。

【症例③】金属を減らしたい(メタルフリーへ):体質や将来を見据えて

ポイント:矯正治療後に金属の詰めものや被せ物をメタルフリーに。部位によって強度を考慮して材質を選択しました。金属を使わない治療は、見た目だけでなく、体質・お口の環境への配慮として選ばれることも増えています。


よくある質問(FAQ)

Q. 奥歯のセラミックは割れませんか?

噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、割れのリスクはゼロではありません。
当院では、奥歯に関しては(とくに大臼歯)強度と耐久性の高いジルコニア素材を推奨しています。厚み・形の設計、噛み合わせ調整を入念に行い、必要に応じてナイトガード併用をご提案します。

Q. 銀歯を白くしたいだけでも相談できますか?

可能です。見える位置・噛み合わせ・虫歯リスク・ご予算などを確認し、複数の選択肢から一緒に決めていきます。

Q. メタルフリーは誰にでも必要ですか?

必須ではありません。ただし、体質(アレルギー等)や審美性、将来の治療回数を減らしたい方にとって有力な選択肢です。まずはお口の状態を診断し、必要性を整理します。

Q. 治療は何回くらい通いますか?

状態により異なりますが、一般的には「診断→形成→型取り→装着」の流れで進みます。虫歯や根の治療が必要な場合は回数が増えることがあります。


こんな方はご相談ください

  • 奥歯の銀歯が見えるのが気になる
  • 銀歯の下が繰り返し虫歯になっている
  • 金属を減らしてメタルフリーにしたい
  • 白い被せ物にしたいが、割れやすさが不安

当院では、無理に自費治療を勧めることはありません。部位や大きさによっては保険でカバーできることもあります。
見た目・機能・将来の安定を軸に、必要な治療だけを丁寧にご提案します。

▶ 無料相談・ご予約はこちら

※治療には歯を削る工程が含まれます。状態により、知覚過敏など一時的な症状が出ることがあります。

当院のInstagramアカウントはこちら

小川朗子

監修者

アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿 小川 朗子(おがわ あきこ)
1996年 鶴見大学歯学部卒業
1997年〜2006年 都内開業医勤務
2004年〜南青山デンタルクリニック副院長
2006年 アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿開院
2007年 抗加齢医学会認定専門医取得
2015年 インビザライン認定医取得
2017年 高濃度ビタミンC点滴認定医取得
2018年 インディアナ州立大学歯学部 歯科矯正プログラム認定医取得
2018年 著書「若さを取り戻す歯のエイジングケア」出版
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