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【審美歯科】 NEW

歯がとがってる原因とは?削るべきか迷ったときの対処法と治療法

鏡を見たときに「前歯の先がなんだかとがって見える…」と気になった経験はありませんか?話しているときや笑ったときに目立ってしまい、人前で口元を気にしてしまう方も少なくありません。とがった歯は放っておくと、見た目の問題だけでなく、舌を傷つけたり、噛み合わせに影響を与えたりすることもあります。

 

歯がとがる原因はひとつではなく、摩耗や歯ぎしり、歯並びの乱れなど、複数の要因が関係していることがあります。そして「削るべきか」「放置しても大丈夫か」迷ったままにしてしまう人も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、とがった歯の原因やリスク、そして症状や目的に応じた治療方法をわかりやすく解説します。さらに、治療法を選ぶ際に大切なポイントや、どのような場合に歯科を受診すべきかも具体的にご紹介します。

 

とくに、「人に歯を見られるのが恥ずかしい」「舌や頬がよく当たって痛い」と感じている方、そしてとがった歯をどうすべきか迷っている方にこそ、ぜひ最後までご覧いただきたい内容です。

 

歯がとがっている原因

歯がとがって見える場合には、いくつかの原因が考えられます。生まれつきの形状であったり、日常生活の中で起こる変化であったりする場合があります。以下に、代表的な原因を項目ごとにご紹介します。

 

遺伝的要因

歯がとがって見えるのは、生まれつきの形による場合があります。

とくに犬歯のように尖った形をした歯は、先天的な特徴として現れる場合があります。家族にも同じような歯の形をした人がいる場合、遺伝的な影響が考えられます。異常ではなく、体質のひとつとして受け止められることが多いです。

 

摩耗

日常生活の中で歯が摩耗し、とがることがあります。

歯ぎしりや食いしばりが習慣になっていると、歯の表面が少しずつ削れて先端が鋭くなることがあります。とくに就寝中は強い力が加わりやすく、前歯や奥歯がとがった形に変化する場合があります。硬い食べ物をよく噛むことも影響します。

 

歯並びの問題

歯並びの乱れが一部の歯に負担をかけ、とがってしまうことがあります。

噛み合わせが整っていないと、特定の歯に力が集中しやすく、摩耗によって先端が尖ることがあります。上下の歯がずれてすれ違うような状態になると、部分的にとがって見える傾向が強まります。

 

外傷

歯に強い衝撃が加わると、一部が欠けてとがることがあります。

転倒やスポーツ中の接触、物にぶつかった際の衝撃などで歯が割れたり欠けたりすると、鋭くとがった部分が残ることがあります。とがった歯が舌や唇を傷つけることもあるため、早めの受診が大切です。

 

発達中の問題

歯の形成期に異常があると、形がとがってしまうことがあります。

乳歯や永久歯が生えてくる途中で、栄養不足や病気などの影響を受けると、歯の形に異常が出る場合があります。まれに先天的な形成異常により、尖った歯が見られることもあります。成長期の歯の状態が気になるときは、小児歯科で相談するのがおすすめです。

 

歯がとがってるデメリットやリスク

歯がとがっている状態は、見た目の問題だけでなく、かみ合わせや口内環境にも悪影響を及ぼすおそれがあります。放置していると、さまざまな不快感やトラブルにつながることがあるため、注意が必要です。以下に、具体的なリスクを項目ごとに解説します。

 

咀嚼効率の低下

とがった歯は早期接触と言って歯が尖った部分で先に当たってしまうことで噛み合わせのズレを生じることがあります。そのため咀嚼効率が落ちやすくなります。

奥歯でしっかり噛むことができなくなると咀嚼効率が落ちて顎の疲労につながったり片噛みの癖がついてしまい、長期間で見た場合に顎の不調の原因になることがあります。また、繊維質の多い野菜や、硬めの肉類を噛みにくくなることもあります。その結果、消化に負担がかかりやすくなる場合があります。

 

他の歯や口腔組織への影響

とがった歯は、舌や頬粘膜、歯ぐきに傷をつける可能性があります。

先端が鋭くなっていると、隣の歯に過度な力が加わり、ひびが入ったり欠けたりすることがあります。さらに、歯ぐきや頬の内側に触れることで粘膜が傷つき、口内炎の原因になることもあります。歯ぎしりの習慣がある場合は、顎関節にも負担がかかりやすくなります。

 

審美的な問題

歯がとがっていると、見た目の印象に影響が出る場合があります。

前歯が尖っていると、笑ったときに鋭さが目立ち本人が気にしてしまう場合があります。

八重歯によく見られやすいとがった歯は「きつい印象」や「獣のような見た目」と捉えられることもあり、審美面での悩みにつながるケースがあります。

 

発音への影響

歯の形によっては、発音が不自然になることがあります。

とくにサ行やタ行など、舌の先端が歯に当たる音では影響を受けやすくなります。歯の角度や先端の形が変わると、空気の流れや舌の動きに違和感が生じ、発音が聞き取りづらくなることがあります。会話に支障をきたすこともあるため、注意が必要です。

 

歯の破折のリスク

とがった部分は先端が薄くなっていることが多く、固いものを噛んだ時や衝撃が加わった際に歯が大きく欠けることがあります。

 

知覚過敏

歯の先端がすり減って象牙質が露出すると、知覚過敏が起こりやすくなります。

冷たい水や甘いものを口にしたときにしみるような痛みを感じることがあります。とがった部分はエナメル質が薄くなりやすく、温度や刺激に敏感になりがちです。日常生活に支障をきたす場合は、早めの対処が望ましいです。

 

歯がとがってる場合の治療方法

歯がとがっている場合でも、原因や程度に応じてさまざまな治療方法があります。歯を少しだけ整える軽度な処置から、歯並び全体を見直す矯正治療まで、選択肢は多岐にわたります。それぞれの方法を詳しくご紹介します。

 

歯の形態修正

軽度なとがりであれば、歯の表面を少しだけ削って丸める方法が効果的です。

エナメル質をほんのわずか削ることで、尖っていた部分が滑らかになり、見た目や舌への違和感が軽減されます。処置は短時間で完了し、麻酔を使わないことも多く、痛みの心配もほとんどありません。ただし、削りすぎると歯がしみやすくなることがあるため、歯科医の判断が重要です。

 

当院の形態修正

 

レジン充填

とがった部分を補うには、歯科用のレジンを使った充填が適しています。

歯と同じような色調のプラスチック素材を盛り足し、歯の形を整える方法です。とがりが強すぎない場合や、欠けた部分がある場合にも有効です。削る量が少なく、自然な見た目に仕上がる点が利点ですが、レジンは時間の経過とともに摩耗や変色が起こる可能性があります。

 

当院のダイレクトボンディング

 

ラミネートベニア

見た目を重視したい場合には、セラミック製の薄いシェルを貼り付ける方法が適しています。

歯の表面を少し削り、その上に白くて自然な輝きのあるシェルを貼ることで、形だけでなく色合いも整えることができます。審美的な改善に向いており、とがりを隠したい場合にも有効です。ただし、歯を削る必要があり、やり直しがきかないことと費用が高くなりがちな点には注意が必要です。

 

当院のラミネートベニア 

 

クラウン

歯のとがりが大きく、全体的に補強が必要な場合はクラウンが適しています。

歯を全周削ってから、上に人工のかぶせ物を装着する方法です。噛む力に耐えられる強度があり、見た目も自由に整えられる点が特長です。歯にヒビが入っていたり、すり減って短くなっている歯や大きく欠けていたりするケースでも対応できます。ただし、処置が大がかりになり、費用面も高くなるため事前に確認しておくことが大切です。

 

当院の審美歯科治療

 

歯列矯正

歯のとがりの原因が歯並びにある場合は、矯正による根本的な治療が必要です。

歯並びのバランスが悪いと、特定の歯に過剰な力がかかってとがってしまうことがあります。矯正装置を使って歯の位置を整えることで、歯全体のバランスが改善され、長期的な予防にもつながります。治療期間は長めですが、噛み合わせや見た目を総合的に整えることが可能です。

 

当院の矯正歯科治療

 

ナイトガード

とがりの進行を抑えるためには、マウスピースの使用が有効です。

歯ぎしりや食いしばりが原因で歯がとがっている場合、夜間にマウスピースを装着することで、摩耗を防ぐことができます。根本的な形の改善はできませんが、これ以上とがらないように守る役割があります。歯の負担を軽くする予防的な措置としておすすめです。

 

当院の歯ぎしり・食いしばり治療

 

とがってる歯の症例

症例1 形態修正で治した症例

主訴:上の犬歯が尖っているのが気になる、前歯のギザギザを整えたい

治療方法:形態修正(ティースシェイピング)

治療期間:1日

治療費用:犬歯¥33000 前歯2本のギザギザ¥11000×2 総額¥55000

治療のリスク・デメリット:歯を削らないといけない、稀に一時的にしみることがある

 

症例2 矯正治療+審美治療

 

主訴:歯並びを治したい、前歯や犬歯が尖っているのが気になる、歯をきれいにしたい

治療方法:インビザライン矯正、ラミネートベニア法、形態修正(犬歯)

治療期間1年6ヶ月

治療費用:インビザライン矯正¥961200(税込)ラミネートベニア法、ラミネートベニア4本形成料金込み¥707400 総額¥1668600(税込)

治療のリスク・デメリット:治療期間が長い、歯を削る必要がある

 

症例3 クラウン法

主訴:歯がすり減って短く、見た目の改善をしたい、尖った歯の先端が舌に当たって痛い。

治療方法:ジルコニアクラウン法

治療期間:1ヶ月半

治療費用:高透過性ジルコニアクラウン1歯¥121000×6本、形成印象料金1歯¥7700×6本 総額¥772200(税込)

治療のリスク・デメリット:歯を削る必要がある。自費のため費用がかかる

とがった歯の治療方法を選ぶ際の注意点

とがった歯を治療する際には、状態に応じた適切な判断が必要です。見た目の改善だけでなく、原因や体への影響も踏まえて検討することで、納得のいく治療につながります。以下の4つの視点をもとに、治療法を選ぶ際のポイントをご紹介します。

 

原因の特定をする

とがった歯の治療では、まず原因を明らかにすることが大切です。

歯ぎしりによる摩耗や、先天的な形状の影響、歯並びの乱れなど、理由によって治療方法は大きく異なります。原因を誤って判断すると、再発や効果の薄い処置になってしまう可能性があります。診断の段階で、歯科医の丁寧な確認が欠かせません。

 

症状の有無を確認する

歯のとがりに伴う症状があるかどうかで、治療の優先度が変わります。

舌や頬を傷つけている、冷たいものがしみる、噛むと痛むといった症状がある場合には、審美面よりも機能面を重視した処置が必要です。見た目が気になるだけの場合と比べて、治療内容や進め方が異なるため、症状の有無をしっかり確認することが重要です。

 

審美性を考慮する

見た目をどの程度改善したいかによって、適した治療が変わります。

少し丸めるだけで満足できる場合もあれば、歯の色や形を大きく整えたいという希望がある場合もあります。レジンでの充填やラミネートベニア、クラウンなど、審美性に優れた方法を選ぶには、目指す仕上がりの明確化が欠かせません。

 

予算と期間を確認する

治療にかかる費用と時間を事前に把握することは非常に重要です。

短時間で終わる方法もあれば、数カ月以上かかる矯正治療のように長期的な計画が必要なものもあります。また、保険適用の可否や素材の違いによって費用にも幅があります。無理のない範囲で継続できる治療を選ぶためにも、カウンセリング時にしっかり確認することをおすすめします。

 

まとめ

歯がとがっている原因には、遺伝や摩耗、歯並びの乱れ、外傷、発育段階の異常など、さまざまな可能性があります。見た目の問題だけでなく、咀嚼のしづらさや口内の傷、知覚過敏といったリスクもあるため、気になる場合は早めの対応が大切です。

 

治療法には歯の形態修正やレジン充填、ラミネートベニア、クラウン、歯列矯正などがあり、症状や審美性、予算に応じて選ぶことができます。原因や状態を正しく見極め、無理のない方法を選ぶことが、安心して治療を進めるためのポイントです。

 

小川朗子

監修者

アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿 小川 朗子(おがわ あきこ) 担当科目:一般歯科/専門治療 矯正歯科・点滴療法
1996年 鶴見大学歯学部卒業
1997年〜2006年 都内開業医勤務
2004年〜南青山デンタルクリニック副院長
2006年 アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿開院
2007年 抗加齢医学会認定専門医取得
2015年 インビザライン認定医取得
2017年 高濃度ビタミンC点滴認定医取得
2018年 インディアナ州立大学歯学部 歯科矯正プログラム認定医取得
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