【歯科】
妊娠中でも歯医者は行っていい?詰め物・麻酔・レントゲンの不安をやさしく整理
Last Updated on 2025年12月28日 by 小川朗子
妊娠がわかると、「歯医者に行っていいの?」「詰め物や麻酔は大丈夫?」「痛くなったらどうしよう…」と不安になる方が多いです。さらに産後は育児で時間が取れず、通院が一気に難しくなります。
当院(アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿)では、“今だけ”ではなく、出産後の生活・お口の健康までを含めて、妊娠中の歯科受診をサポートしています。ここでは妊婦さんが特に気にするポイントを、できるだけわかりやすく整理します。

目次
結論:妊娠中でも歯科治療は可能。ただし「時期」と「優先順位」が大切

多くの歯科治療は妊娠中でも行えます。ただし、体調の波が大きい妊娠期は、①緊急性の高い治療は先に(痛み・腫れ・感染)、②急がない治療は時期を選ぶ、という考え方が安心です。
治療のベストタイミングは「妊娠中期(安定期)」が目安
一般に、体調が安定しやすい妊娠中期(妊娠5〜7か月頃)が受診の目安とされます。妊娠初期はつわりや体調不良が強いことがあり、後期はお腹が大きくなって診療姿勢がつらくなることがあるためです。
とはいえ、初期・後期でも「受診してはいけない」わけではありません。痛みがある、腫れている、詰め物が取れてしみるなどのトラブルは、我慢せず早めに相談しましょう。必要に応じて応急処置を優先し、本格治療は安定期へ調整することも可能です。
妊娠初期の「詰め物」や治療でよくある不安Q&A
Q1:妊娠初期でも詰め物(虫歯治療)をしていい?
痛みが強い、虫歯が進んでいる、食事がつらい場合は、母体のストレスや炎症のリスクを下げるためにも、応急処置を含めて対応することがあります。逆に、緊急性が低ければ、短時間で負担の少ない処置を選びつつ、安定期に本格治療へ進めるのが一般的です。
Q2:レントゲンは赤ちゃんに影響しない?
診断にどうしても必要な場合、一般的に、歯科ではデジタルX線などの放射線量の少ない撮影を行い、防護エプロン等で配慮します。当院では妊娠中は原則的にレントゲンは撮ることはありませんが、受診時は妊娠中であることを必ず伝え、歯科医師と相談の上で必要最小限に行います。
Q3:麻酔は大丈夫?
虫歯治療で用いる局所麻酔は、適切な量であれば妊娠中でも必要に応じて使用されます。痛みを我慢しすぎるほうがストレスになることもあるため、状態に合わせて判断します。
Q4:薬(痛み止め・抗生物質)は飲めない?
妊娠中は自己判断での服薬は避け、必ず歯科医師・産科主治医に確認しましょう。妊娠期でも使われる薬はありますが、週数や体質、既往歴で判断が変わります。当院では、必要最小限・最短期間を原則に、母体の安全を最優先して計画します。
Q5:抜歯や外科処置は?
親知らずの抜歯など外科的処置は、緊急性が低ければ産後へ延期することが多いです。一方で、強い炎症や感染が続く場合は、放置のデメリットもあるため、産科と連携しながら「最も安全な方法」を選びます。
妊娠中に虫歯・歯周病が増えやすい理由(ホルモン×生活変化)

妊娠中は女性ホルモンの増加により歯ぐきが腫れやすく、出血しやすくなることがあります。普段から歯垢が残っていてプラークコントロールが不良だと、妊娠性歯肉炎になることもあります。さらに唾液の量や性質が変化し、口の中が乾きやすい・ネバつきやすいなど、細菌が増えやすい環境になりがちです。
つわりで歯ブラシを入れづらい、食べづわりで間食が増える、眠気や倦怠感でセルフケアが乱れる…こうした変化が重なると、虫歯・歯肉炎(妊娠性歯肉炎)・歯周病リスクが上がります。
「産後は通えない」からこそ、妊娠中に整えておくのが安心
産後は授乳や寝かしつけ、生活リズムの変化で、予約を取るのも通院するのも大変になりやすい時期です。だからこそ妊娠中期のうちに、痛みの原因・感染源になりそうな虫歯や歯周病をコントロールし、クリーニングでお口を整えておくことが、結果的に負担を減らします。
また、妊娠期の歯周病と妊娠経過(早産・低出生体重児など)については関連が指摘されており、口腔内の炎症を放置しないことは“全身の健康管理”の一部として重要です。
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赤ちゃんに「うつる」のは虫歯そのものではなく、原因菌
赤ちゃんは、もともと虫歯菌や歯周病菌は持っていなく、周囲の大人の影響を受け、虫歯の原因菌が感染することがあります。ここで大切なのは、スプーンの共有だけを厳密に避けるよりも、ママ・パパ(養育者)自身が虫歯や歯周病のない清潔な口腔環境を保つことです。
妊娠中〜産後にかけて、ご家族みんなで歯科健診・クリーニングを受け、「菌を減らす」「炎症を抑える」ことが、赤ちゃんの将来の虫歯予防にもつながります。
つわりで磨けない日の“現実的”セルフケア
- 無理な日は「体調が良いタイミングでこまめに」
- ヘッドの小さい歯ブラシに変更/口の横から入れて奥歯を小刻みに
- 下を向いて磨く(嘔吐反射が出にくいことがあります)
- 香味がつらいときは低刺激の歯みがき剤、洗口液の併用
- 可能ならフロスは“体調が良い日のスペシャルケア”でもOK
「今日は無理…」とゼロにしない工夫が、妊娠期の虫歯・歯肉炎予防のカギになります。
妊娠中のホワイトニング・審美治療は基本“急がない”が安心

妊娠中は体調が不安定で、知覚過敏が強く出ることもあります。ホワイトニングや見た目目的の大きな審美治療は、基本的には産後(できれば授乳が落ち着いてから)に計画するのがおすすめです。
一方で、詰め物の脱離・見た目のストレスが大きいなど、生活の質に関わる場合は、負担の少ない方法を相談しながら検討できます。
当院(アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿)の考え方
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妊娠中の歯科は「できる・できない」だけでなく、母体の負担を最小化しつつ、炎症と不安を減らすことが重要です。当院では、妊娠週数・体調・既往歴・産科主治医の指示を確認し、短時間で無理のない治療計画をご提案します。
“今の痛みを取る”だけでなく、産後の通院負担まで見据えて、クリーニング・歯周ケア・虫歯治療の優先順位を整理します。妊娠中の受診が不安な方も、まずは相談からお気軽にどうぞ。
まとめ
妊娠中でも歯科治療は可能で、目安は妊娠中期(5〜7か月頃)。ただし痛みや腫れは我慢せず、早めに相談することが大切です。妊娠期は虫歯・歯肉炎が増えやすく、産後は通院が難しくなるため、妊娠中にお口を整えておくと安心です。ママ・パパの口腔環境を整えることは、赤ちゃんの将来の虫歯予防にもつながります。
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監修者
- アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿 小川 朗子(おがわ あきこ)
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1996年 鶴見大学歯学部卒業
1997年〜2006年 都内開業医勤務
2004年〜南青山デンタルクリニック副院長
2006年 アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿開院
2007年 抗加齢医学会認定専門医取得
2015年 インビザライン認定医取得
2017年 高濃度ビタミンC点滴認定医取得
2018年 インディアナ州立大学歯学部 歯科矯正プログラム認定医取得
2018年 著書「若さを取り戻す歯のエイジングケア」出版 - 公式サイトトップへ