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【矯正歯科】

歯の矯正で歯を削るのはなぜ?削る理由とリスク、痛みを徹底解説

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歯並びを整えるために矯正治療を検討すると、「歯を削る」という言葉に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

実際に歯を削る必要があるのか、その理由や削ることで生じるリスク、さらに痛みの有無について詳しく知りたいと思う方は少なくありません。

本記事では、矯正で歯を削る目的や方法、気になる痛みの程度や注意すべきリスクについてわかりやすく解説します。

矯正治療を安心して始めるために、ぜひ参考にしてください。

矯正で歯を削る理由


矯正治療で歯を削る目的は、歯の位置を効果的に動かすためのスペースを確保し、全体の噛み合わせや見た目のバランスを整えることにあります。

適切に歯を調整することで、抜歯を回避できる場合も多く、より自然な歯並びを目指せることが大きなメリットです。

また、治療後の歯の安定性を高め、後戻りを防止する効果も期待されます。

具体的に解説していきます。

歯を並べるスペースの確保

歯並びが乱れたり、前歯が突出してしまう原因の多くは、顎の骨に対して歯が大きすぎて並ぶスペースが不足している点にあります。

歯の側面を薄く削ることでわずかながらスペースを作り出し、歯を理想的な位置に動かせるようにします。

たとえば、1本の歯の側面を0.5mmずつ削った場合、歯と歯の間に1mmのスペースが生まれます。1本歯を抜くとおよそ7mmほどのスペースが1箇所に生まれますが、歯と歯の間をわずかに削ることで、この7mmのスペースを分散して作っているということになります。

この方法は抜歯と比べて身体への負担が少なく、特に軽度から中度の歯列不正に適しています。

さらに、削る量はごくわずかで、歯の健康に大きな影響を与えにくいことも特徴です。

歯の大きさのバランスを整える

上下の歯のサイズに不均衡があると、噛み合わせが悪化しやすく、歯列全体の調和が損なわれます。

歯の幅を適切に調整するために削ることで、上下の歯がスムーズにかみ合い、機能的かつ美しい歯並びに近づけます。

食べ物をしっかり噛めるだけでなく、顔全体の印象も整うため、矯正効果の満足度が高まります。

ブラックトライアングル(歯と歯の間の三角形の隙間)の解消


歯周病の進行や加齢によって歯ぐきが下がり、歯と歯の間に黒く三角形の空間ができることがあります。

矯正によって歯が移動した際にも、歯ぐきが追いつかず同様の隙間が生じることがあります。

歯の接触面を増やすために削る処置(IPR)を行うことで、隙間を埋めやすくし、見た目の改善に繋げることができます。

見た目の問題だけでなく、隙間に食べ物が詰まりやすくなるのを防ぐ効果もあります。

後戻りのリスクを減らす

矯正治療後の歯は、不安定な状態で元の位置に戻ろうとする力が働きやすいです。

歯と歯の接触面を面接触に整え緊密にするることで、歯同士がしっかり支え合い、安定した位置を保ちやすくなります。

矯正後の後戻りや歯並びの乱れを防ぎ、長期的にきれいな状態を維持しやすくなります。

関連記事:綺麗な歯並びの写真を紹介|歯並びが綺麗に見える基準とは?

歯を削る方法

歯を削る際には複数の方法が用いられ、それぞれの特徴や使用場面に応じて使い分けられています。

正確かつ安全に歯の形状を整えるために、最適な方法を選択することが重要です。

やすり

やすりを使った方法は、歯と歯の間に細いやすりを差し込み、手作業で少しずつ削り進めていきます。

手作業のため削る力や角度を繊細にコントロールでき、歯の微妙な形状の調整に適しています。

特に狭い隙間やデリケートな部分に対して効果的で、周囲の歯や歯茎への負担を抑えられるメリットがあります。

ただし、時間がかかるため、広範囲を削る場合には他の方法と併用されることが多いです。

バー

バーはストリッピング用に設計された細い回転工具で、歯科用ドリルに装着して使用します。

回転の力で効率よく歯を削ることができ、手作業よりも短時間で精度の高い削りが可能です。

特に複数本の歯を同時に調整したり、狭い隙間を整えたりする際に活躍します。

使用時は専用のバーを選び、回転速度や削る幅を適切に調整することで、歯への過度な負担を避ける工夫が求められます。

ディスク

ディスクは円盤状の研磨工具で、回転させながら歯の表面や側面を均一に削るために使われます。

ディスクの直径や厚みを変えることで削る範囲や深さを細かく調整でき、歯の厚みを整えるのに適しています。

平滑な仕上がりが求められる箇所や、複数の歯の形状を揃える際に重宝されます。

使用時は、削りすぎを防ぐために専門的な技術が必要で、削る部分の状態を常に確認しながら作業を進めます。

歯を削る量と痛みについて

歯を削る量はごくわずかで、痛みはほとんど感じないことが一般的です。

少量の削りにより歯の形を整えるため、体への負担が軽減され、快適に矯正治療を進められます。

削る量

1本あたりの削る量は約0.2mmから0.5mm程度で、歯の表面を覆うエナメル質の厚さ(約1.5mm〜2mm)の十分な範囲内に収まります。

削る部分は非常に薄く、歯の健康を損なわないよう慎重に行われます。

このため、歯の構造に大きな影響を与えず、矯正のために必要なスペースを確保できます。
削った部分は研磨用のテープで磨いて、滑らかに仕上げることが重要です。削ったままにしてあると歯の表面がざらざらになり虫歯の原因になることがあります。

痛み

エナメル質には神経が存在しないため、基本的に削る際に痛みを感じることはほとんどありません。

麻酔を使わずに短時間で処置が完了することが多いです。

ただし、もともと知覚過敏がある場合や、歯ぐきに近い部分を削る場合には、一時的にしみる症状が出ることがあります。

その際も通常は短期間で治まります。

矯正で歯を削るメリットとデメリット


矯正治療で歯を削ることにはメリットとデメリットが存在します。

効果的に歯並びを整えやすくなる反面、削った歯のケアに注意が必要です。

メリット

抜歯せずに歯並びを整えられる

歯を少し削ることで歯列内のスペースを生み出し、抜歯を避けて矯正治療をおこなえるケースが増えます。

抜歯による身体的負担や治療期間の延長を軽減できるため、患者の負担を減らすことができます。

必要なスペースを無理なく確保できる

歯の側面を薄く調整することで、無理なく歯を動かすためのスペースが確保できます。

歯同士の干渉を防ぎつつ、理想的な歯並びへと導くための重要な処置です。

痛みが少ない

削る範囲はエナメル質の表面に限られるため、神経に触れることはありません。

麻酔を使わずに短時間で処置が済むことが多く、痛みの心配が少ない点が大きな利点です。

デメリット

削った歯は元に戻らない

歯の表面のエナメル質は一度削ると再生しないため、削る処置は慎重におこなう必要があります。

後戻りができないため、過剰な削り過ぎを避けることが求められます。

知覚過敏のリスク

処置後に一時的に冷たいものや刺激に対して歯がしみる知覚過敏の症状が現れることがあります。

時間とともに改善するケースが多いものの、適切なケアが必要です。

歯を削ると虫歯になりやすい?

IPRで歯を削ると、歯の面がざらざらして歯垢が溜まりやすく虫歯になるのでは?と心配する方もいらっしゃいますが、IPRで歯を削ることによる虫歯リスクは非常に少ないことが論文でも証明されています。削った面はストリップスという研磨テープで滑らかに仕上げています。

矯正時に歯を削った事例

症例1:上の前歯部分矯正

治療方法:表側ワイヤー矯正

歯の重なりやねじれが強いケースの場合、歯を並べるスペースを作るために、前歯の歯と歯の間を0.2mm〜0.5mm程度削る必要があります。歯を抜かずに歯並びが整いました。変色した前歯1本はセラミッククラウンで治しています。

治療期間:12ヶ月
治療費用(矯正):¥330000
治療のリスク・デメリット:歯を削る量によっては、歯の形が細くなる。重度なガタガタには行えない

症例2:インビザライン矯正

歯を抜かず、奥歯の歯列を広げ、歯の間を削って歯並びと噛み合わせを治しています。
前歯の重なった部分はわずかに削り歯の動くスペースを作りました。

治療期間:1年3ヶ月
治療費用(矯正):¥951000
治療のリスク・デメリット:歯肉退縮、後戻り




まとめ

矯正治療で歯を削る主な理由は、歯並びを整えるためのスペースを確保し、噛み合わせのバランスを改善することにあります。

削る量はごくわずかで、エナメル質の範囲内にとどまるため、基本的に痛みはほとんどありません。

ただし、削った歯は元に戻らず、一時的な知覚過敏や虫歯のリスクがあるため、適切なケアが欠かせません。

メリットとしては、歯の間を削り、奥歯を横に広げたり後に動かしたりすることで歯を並べるスペースを作ることで抜歯を回避できる場合が多く、無理なく矯正を進めやすい点が挙げられます。

デメリットやリスクを理解し、信頼できる歯科医師と相談しながら治療を進めることが大切です。

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小川朗子

監修者

アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿 小川 朗子(おがわ あきこ) 担当科目:一般歯科/専門治療 矯正歯科・点滴療法
1996年 鶴見大学歯学部卒業
1997年〜2006年 都内開業医勤務
2004年〜南青山デンタルクリニック副院長
2006年 アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿開院
2007年 抗加齢医学会認定専門医取得
2015年 インビザライン認定医取得
2017年 高濃度ビタミンC点滴認定医取得
2018年 インディアナ州立大学歯学部 歯科矯正プログラム認定医取得
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