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【矯正歯科】

すきっ歯を自力で治す方法はある?ゴム矯正が危険な理由と、歯科で安全に治す4つの選択肢

Last Updated on 2026年1月18日 by 小川朗子

すきっ歯は自力で治せる?危険な自己矯正と歯科でできる安全な治し方を解説
すきっ歯を自力で治す方法の注意点

前歯のすき間が気になるけれど、歯医者に行くほどでもない…と感じていませんか?
SNSや動画では「ゴムで締める」「舌で押す」など“自力で治す方法”が話題になることがありますが、実はこれには大きなリスクがあります。
本記事では、歯科医の視点からすきっ歯を自力で治す危険性と、安全で確実な歯科治療法をわかりやすく解説します。

結論:大人のすきっ歯を「自力で安全に治す」のは難しく、歯や歯ぐきを傷めるリスクがあります。原因を見極めた上で、歯科で適切な方法を選ぶのが最短ルートです。

関連:すきっ歯(空隙歯列)の原因・治療全般は
すきっ歯専門治療ページ
でも解説しています。


目次

セルフチェック|「自力で治す前に」確認したい10項目

すきっ歯の背景は人によって異なります。次の項目に当てはまる場合は、自己判断で動かそうとせず、まず原因の確認が推奨されます。

  • 以前よりすき間が広がってきた
  • 前歯の間に食べ物が詰まりやすい
  • 歯ぐきが下がった/歯が長く見える
  • 歯が動く感じ(ぐらつき)がある
  • 朝起きたとき顎が疲れている/こわばる
  • 歯ぎしり・食いしばりの指摘を受けた/自覚がある
  • 前歯同士を無意識に当てる癖がある
  • 口呼吸・舌で前歯を押す癖がある
  • 歯周病の治療歴がある/歯ぐきから出血しやすい
  • 差し歯・詰め物の形が変わってきた気がする

POINT:「後から広がったすきっ歯」は、歯周病・噛み合わせ・癖(舌癖/口呼吸)・歯ぎしり/食いしばりなどが関与していることがあります。
原因を見落とすと、治しても再発しやすくなります。


すきっ歯を自力で治すのは危険!その理由とは

歯は骨(歯槽骨)に支えられており、個人の力で安全に動かすことはできません。
無理に動かそうとすると、次のようなリスクが起こる可能性があります。

1. 歯がぐらつく・脱臼する

ゴムなどで強く締めると、歯が骨から離れて動揺し、最悪の場合は抜歯が必要になることもあります。

2. 歯ぐきや歯根を傷める

間違った力のかけ方で歯根膜や歯ぐきに炎症が起き、歯周病を進行させてしまうことがあります。

3. 歯並び全体が崩れる

一部だけ無理に動かすと、歯列全体のバランスが崩れ、噛み合わせが悪化します。

POINT:すきっ歯を自力で治そうとするのは、見た目を直すどころか歯の寿命を縮める危険性があります。必ず歯科医に相談しましょう。


歯ぎしり・食いしばりが原因で、歯のすき間が“後から”開いてくることもあります

すきっ歯は先天的な要因だけでなく、歯ぎしり(ブラキシズム)や食いしばりによって、後からすき間が目立ってくるケースも臨床ではよく見られます。

  • 奥歯の食いしばりで、歯列全体が前方へ押される
    強い咬合力が長期間続くと、歯は骨の中でわずかに位置が変化し、前歯が“押し出される”ように動いて、結果として前歯のすき間が開いてくることがあります。
  • 前歯同士を強く当てる癖で、歯の位置バランスが崩れる
    上下の前歯を無意識に強く当てていると、歯に横方向の力がかかり続け、歯列のバランスが崩れてすき間が生じることがあります。

このタイプのすきっ歯は、単に「すき間を閉じる」だけだと再発しやすいため、治療の際には噛み合わせの評価歯ぎしり・食いしばり対策(ナイトガード等)まで含めて考えることが大切です。

関連:食いしばり・歯ぎしりで歯が削れる/負担がかかる方は
歯ぎしり・食いしばり治療
も参考にしてください。


歯科医院で行う「すきっ歯」の安全な治療法

すきっ歯の治療は「原因」「すき間の大きさ」「歯の形」「噛み合わせ」「歯周病の有無」「仕上がりの希望」により最適解が変わります。
代表的な選択肢は以下です。

① ダイレクトボンディング法(削らず・即日/軽度に)

レジン素材で隙間を埋める治療です。歯を削らず即日完了できるのが特徴。
軽度なすきっ歯に適しており、最短1日・比較的低コストで改善可能です。

② ラミネートベニア法(自然さ重視/色・形も整えたい方に)

歯の表面を薄く削り、セラミックを貼り付けて隙間をカバーします。
歯の色・形を理想的に整えることができ、長期的にも安定した仕上がりを目指せます。

③ セラミッククラウン法(重度・複合的/形態改善も同時に)

歯全体をセラミックで覆う治療法です。
隙間だけでなく、歯のねじれ・色調の改善も同時に行える場合があります(削る量・適応は歯の状態により異なります)。

④ マウスピース矯正(歯を動かして根本改善/目立たない装置)

透明のマウスピースを使って歯を動かす方法です。見た目を気にせず治療でき、取り外しも可能。
軽度〜中等度以上のすきっ歯全般に適しています。歯列全体のバランスや噛み合わせも同時に整えられるのが利点です。

▶ マウスピース矯正(インビザライン)の解説はこちら
▶ マウスピース矯正専門サイトはこちら


比較表|すきっ歯治療の選び方(目安)

※実際の適応は「歯の状態・噛み合わせ・歯周組織」により変わります。最終判断は診査・診断の上で行います。

治療法 向いているケース 期間目安 歯を削る 仕上がり 注意点
ダイレクトボンディング 軽度のすきっ歯/短期間でまず改善したい 最短1日 基本なし 自然に寄せやすい(条件あり) 欠け・摩耗の可能性/素材特性
ラミネートベニア 色・形も整えたい/質感を重視 数週間 最小限あり 審美性が高い 歯の幅が広く見えることがある
セラミッククラウン すき間+捻転/変色など複合的 数週間 あり 短期で大きく変えやすい 削る量・歯の状態により適応が変わる
マウスピース矯正 歯を動かして根本改善/歯列全体も整えたい 数ヶ月〜 なし(IPRなどはケースにより) 歯を守りやすい/バランス重視 装着時間の遵守が重要/後戻り対策必須

当院で大切にしていること(医療としての基本)

すきっ歯の治療は「見た目」だけでなく、将来の安定(後戻り・再発)にも関わります。
当院では、治療法の押し付けを避け、次の点を重視して説明・提案を行っています。

  • 原因の見極め:歯周組織・噛み合わせ・癖(舌癖/口呼吸)・歯ぎしり/食いしばり等を評価
  • 長期安定の設計:閉じた後の後戻り予防(保定)や、必要に応じたナイトガード等の併用
  • 総合診療:矯正・審美・一般歯科を一貫して検討し、過不足のない治療計画へ

参考リンク:すきっ歯治療
マウスピース矯正(インビザライン)
審美治療
歯ぎしり・食いしばり


実際の治療症例

当院で行った症例を紹介します。

症例1  ダイレクトボンディング法
ダイレクトボンディング症例1 Before
ダイレクトボンディング症例1 After

治療期間:1日
治療費用:¥33,000×2本(¥66,000 税込)※初診料は別途
デメリット・リスク:欠けることがある

症例2  ラミネートベニア法
ラミネートベニア症例2

治療期間:3週間
治療費用:ラミネートベニア4本 ¥602,800(税込)※治療費用総額
デメリット・リスク:歯の幅が広くなる/歯を削る必要がある

症例3  インビザライン(マウスピース矯正)
インビザライン症例3 Before
インビザライン症例3 経過
インビザライン症例3 経過
インビザライン症例3 After

治療プラン:インビザライン コンプリヘンシブ上下
治療費用:治療費+保定装置 ¥1,034,000(税込)※治療費用総額(来院ごとの調整料金なし)
治療期間:15ヶ月
デメリット・リスク:保定装置をしないと後戻りする

症例4  インビザライン(マウスピース矯正)
インビザライン症例4 Before
インビザライン症例4 経過
インビザライン症例4 経過
インビザライン症例4 After

治療プラン:インビザライン ライト上下
治療費用:治療費+保定装置 ¥638,000(税込)※治療当時の料金
治療期間:11ヶ月
デメリット・リスク:後戻り

症例5  アソアライナー(マウスピース矯正)
アソアライナー症例5 Before
アソアライナー症例5 After

治療プラン:アソアライナー マウスピース矯正
治療費用:治療費+保定装置 ¥220,000(税込)※治療費用総額
治療期間:5ヶ月
デメリット・リスク:後戻り


すきっ歯を放置すると起こる4つのリスク

  • 噛み合わせの悪化:隙間により歯列が崩れ、顎関節に負担がかかることがあります。
  • 虫歯・歯周病リスク:汚れが溜まりやすく、炎症や骨吸収を招くことがあります。
  • 滑舌の低下:「サ行」「タ行」の発音が不明瞭になることがあります。
  • 見た目のコンプレックス:笑顔や会話時に自信を失う原因になり得ます。

FAQ|よくある質問

Q1. すきっ歯は本当に自力で治せませんか?

安全に歯を動かすには、力の強さ・方向・期間の管理が必要です。自己流の方法は歯や歯ぐきの損傷につながることがあるため推奨されません。

Q2. どの治療が自分に合うか分かりません。

すき間の大きさだけでなく、歯の形・噛み合わせ・歯周組織・癖の有無で適応が変わります。診査で原因を確認した上で、複数案のメリット・デメリットを比較して選ぶことが大切です。

Q3. 歯ぎしり・食いしばりがあると、すきっ歯は治りにくいですか?

治療自体ができないわけではありませんが、強い力が続くと再発(後戻り)のリスクが上がることがあります。必要に応じてナイトガードなどの対策を併用し、安定を図ります。

Q4. マウスピース矯正とボンディング、どちらが良いですか?

「歯を動かして根本改善したい」場合は矯正、「短期間で軽度の隙間を整えたい」場合はボンディングが候補になります。すき間の量や歯の形、歯列全体のバランスや噛み合わせも含めて判断します。

Q5. 治した後にまた開きませんか?

後戻りは起こり得ます。特に、舌癖・口呼吸・歯周病・歯ぎしり/食いしばりが背景にある場合は、原因対策と保定(リテーナー)が重要です。

Q6. 相談だけでも可能ですか?

可能です。症状や希望を整理し、必要な検査と治療選択肢を説明した上で、無理のない進め方を一緒に考えます。


まとめ:自力ではなく「原因を見て、安全に」治すのが最短ルート

すきっ歯をゴムや指で動かす行為は非常に危険で、歯を失うリスクもあります。
一方で、歯科では見た目・機能を両立できる多彩な方法があり、歯の状態や希望に合わせた治療が可能です。
また、歯ぎしり・食いしばりが背景にある場合は、すき間を閉じる治療に加えて原因対策まで行うことで、後戻り予防にもつながります。

関連リンク:歯を抜かない矯正歯科
マウスピース矯正
審美治療
歯ぎしり・食いしばり

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小川朗子

監修者

アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿 小川 朗子(おがわ あきこ)
1996年 鶴見大学歯学部卒業
1997年〜2006年 都内開業医勤務
2004年〜南青山デンタルクリニック副院長
2006年 アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿開院
2007年 抗加齢医学会認定専門医取得
2015年 インビザライン認定医取得
2017年 高濃度ビタミンC点滴認定医取得
2018年 インディアナ州立大学歯学部 歯科矯正プログラム認定医取得
2018年 著書「若さを取り戻す歯のエイジングケア」出版
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