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【矯正歯科】

すきっ歯の治し方5選|おすすめの治療方法とは?

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すきっ歯とは


すきっ歯(空隙歯列)とは、歯と歯の間が自然な状態ですき間が空いている、大きく開いている状態のことです。

そのままにしておくと、噛み合わせや舌癖が原因で、すき間が大きくなったり、前に出っ張ってくることもあります。

すきっ歯は前歯に多くみられる症状のため、笑ったときに目立つのが気になるという方も多いでしょう。

歯のすき間を治すことで、見た目の印象が良くなるのはもちろんですが、物が挟まる、空気が抜けて発音がしにくい、などの機能的な不具合も改善されます。

なぜすきっ歯になるの?すきっ歯の原因とは?

すきっ歯になる原因には、先天的なものと後天的なものとがあります。

先天的な原因

⚪︎顎の大きさに対して歯が小さい
⚪︎生まれつき歯の本数が足りない
⚪︎上の歯の真ん中の上唇小帯の付着位置異常
⚪︎噛み合わせが深い(過蓋咬合)

後天的な原因

⚪︎食いしばりや噛み締め癖
⚪︎舌癖(歯列を舌で押す癖)
⚪︎歯を抜いてそのままになっている場合
⚪︎歯周病

このように、様々な原因で歯の間にすき間ができてしまうのです。

すき間の状態や何が原因になっているのかによって、適切なすきっ歯治療方法を選択されると良いでしょう。

永久歯が生えてきた時はすき間がなかったのに、だんだんすき間が出てきてしまった、、というような後天的原因のすきっ歯の場合は、単純にすき間を埋めるだけでは根本的な改善にならないこともあるので、治療を行う際に何が原因になっているかを診断し、その原因に対しての治療も併用して行うことが重要です。

関連記事:すきっ歯(空隙歯列)の原因とすきっ歯治療例を紹介します

すきっ歯の治し方

ダイレクトボンディング法


歯と歯の間に、自費用のコンポジットレジンを使用してすき間を埋める方法です。

歯の色に合わせたレジンを使用して接着するので、治療跡はほぼ目立ちません。

通常、歯を削らずに行うので麻酔も使用せず、治療が即日で終わります。

他のすきっ歯治療方法と比べて費用が安いことがメリットです。

すき間を取り急ぎ埋めたい、できるだけ費用を抑えた方法がよい、セラミック治療や矯正治療のシミュレーションとして、などのご希望の方に適した治療法です。

しかし、すき間の量が多い場合には、歯の形に違和感が生じたり、レジンが取れる、欠けるなどの可能性がありますので、不向きかもしれません。

長期的に安定する治療ではないため、数年後に再度詰め直しするなどの再治療が必要になることがあります。

当院のダイレクトボンディング法についてはこちら

ラミネートベニア法


すきっ歯治療に向いている治療法です。

比較的、歯のすき間が狭い場合、幅の細い前歯(矮小歯)などに適応する治療方法です。

自分の歯を極力残し、歯の表面だけを一層削りセラミックを貼り付けます。

歯の裏側は削らず自分の歯が残るので違和感はありません。
治療の際は、麻酔をすることが多いです。

通常、歯の表面を0.3mm〜0,5mmほど削り歯型を取って薄いセラミックのシェルを製作します。

技工所で製作したセラミックシェルをラミネートベニアといいます。

完成したラミネートベニアを専用の強力な接着剤で歯に貼り付けて固定します。

当院のラミネートベニア法についてはこちら

セラミッククラウン法


歯のすき間の量が広い場合に歯の周りを全周削って被せ物をする方法で、すき間だけでなく、歯のねじれや曲がりがある場合でも同時に治すことができます。

ラミネートベニアでは、歯のすき間が広くできない場合に適応する方法です。

また、歯の色を白くしたい、詰め物跡を綺麗にしたいなどのすき間だけでないお悩みがある場合にも向いています。

すきっ歯の治療法の中では歯を削る量が多くなることがデメリットですが、歯のすき間、色、歯並びや形も大きく変えたい場合に向いている方法です。

当院のセラミッククラウン法についてはこちら

ワイヤー矯正

歯の表側や裏側に装置をつけてワイヤーを用いて行う方法です。

すき間を埋める場合はワイヤーの上に矯正用の連結ゴムをつけてすき間を閉じることができます。

治療の特徴として、前歯のすき間を埋めるだけでなく歯がねじれている、前歯全体的に歯並びもきれいに整えたいなどの場合も同時に治すことができます。セラミック法と違い歯を削らずに行えることもメリットです。

ただし、表側や裏側に装置をつけるため、矯正期間中は口元が出っ張ったり装置が舌に触れることでの違和感が生じます。

食事の際に物が詰まりやすいなどのデメリットもあります。

当院のワイヤー矯正についてはこちら

マウスピース矯正


マウスピース矯正は、歯のすき間を埋める動きが得意でもあり、前歯の部分的な矯正や噛み合わせの改善も含めた全体矯正にも向いているため、 当院ではすきっ歯治療をマウスピース矯正で行うことが多いです。

歯を削らずにできること、治療期間もワイヤー矯正とほぼ変わらないこと、歯に目立つ装置をつけなくても良いことや前歯のすきっ歯部分だけを動かして効率よく無駄なく閉じていけることができるなどがその理由です。
治療期間は、すき間の量や歯を動かす部位にもよりますが数ヶ月から1年くらいが目安です。

当院では、歯並びやすき間、噛み合わせの状態によってアソアライナーとインビザラインの2つのマウスピース矯正から最適な方をご提案しています。

アソアライナーは、すき間の量がわずかな場合や前歯に限定される場合に向いており、すき間の量が中等度、歯のねじれや曲がりもある場合、またすきっ歯に多く見られる過蓋咬合改善も行う必要がある場合にはインビザラインが適しています。

当院のマウスピース矯正についてはこちら

マウスピース矯正専門サイトはこちら

すきっ歯の治療例

ダイレクトボンディング法による治療例1

ダイレクトボンディング法による治療例

Before

ダイレクトボンディング法による治療例

After

治療期間 1日
治療費用 1歯¥33000×2本 ¥66000(税込)
治療のリスク、副作用 取れたり欠けることがある/レジンの経年劣化により変色する

ダイレクトボンディング法による治療例2

治療期間 1日
治療費用 1歯¥33000×2本 ¥66000(税込)
治療のリスク、副作用 取れたり欠けることがある/レジンの経年劣化により変色する

ラミネートベニアによる治療例


Before


After

治療期間 1ヶ月半
治療費用 ¥585,200(税込)
※ラミネートベニア¥143,000(税込)×4本 と仮歯代を含む
治療のリスク、副作用 歯を削る必要がある,歯ぎしりなどの強い力がかかると取れることがある

​​​​​​

セラミッククラウン法による治療例


Before


After

治療期間 3ヶ月
治療費用 ¥344000(税込)
ジルコニア​​​​セラミッククラウン2本¥143000×2
ファイバーコア2本¥22000×2 仮歯代を含む
治療のリスク、副作用 歯を削る必要がある。捻れもある場合は歯の神経を取らないといけない

ワイヤー矯正による治療例


Before


Before


After


After

治療期間 約7ヶ月
治療費用 ¥308000(税込)
治療のリスク、副作用 装置が目立つ、後戻り

マウスピース矯正による治療例1


Before


After

治療プラン インビザライン コンプリヘンシブ(インビザライン フル)
治療期間 17ヶ月
治療費用 ¥990000(税込)※調整費用も含む。
治療のリスク、副作用 後戻り

マウスピース矯正による治療例2


Before


Before


After


After

治療プラン インビザラインライト上下
治療期間 10ヶ月
治療費用 ¥594000(税込)
治療のリスク、副作用 後戻り

すきっ歯矯正後の注意点

すきっ歯を矯正治療で治した後は、保定装置をつけることが必要です。

とくに、舌癖や食いしばり癖のある方の場合、閉じたすき間が空いてきてしまうといった後戻りのリスクも高いため、当院では歯の裏側に細いワイヤーで歯列を固定して、就寝時にはマウスピース型の保定装置を装着するW保定をおすすめしています。

裏側保定用ワイヤー

すきっ歯の治し方に関するQ&A

すきっ歯は自然に治る?

すきっ歯が自然に治ることはありません。

乳歯のすきっ歯は、永久歯と生え変わる段階で自然とすき間が埋まることがほとんどですが、永久歯になってから何かしらの原因で空いてしまったすき間は、自然に閉じることがありません。

すき間を埋める場合は、治療が必要になります。

すきっ歯は自力で治せる?

すきっ歯は自分で治すことはできません。

前歯のすき間を治そうと、自身で継続的な力をかけたりすることは歯や歯周組織に負担がかかり、今以上に歯並びが悪くなる危険性がありますので、歯科医院に相談して適切な治療を受けることをおすすめします。

すきっ歯は抜歯をしないで治せる?

歯のすき間を埋めることが目的のすきっ歯治療では、基本的に歯を抜く必要はありません。また、当院では歯を抜かない方針で矯正治療を行っているため、すきっ歯治療も歯を抜かずに治しています。

すきっ歯を1日で治す方法は?

すきっ歯を1日で治すには、レジンを歯に接着してすき間を埋めるダイレクトボンディング法が適応になります。

すき間の量が比較的少なく、歯の曲がりやねじれがほとんどない場合に向いています。

矯正治療やセラミック治療のように、長期的に安定する治療法ではありませんが、即日ですき間を埋めたい、費用のかからない方法で治したい、といった場合に行える治療法です。

まとめ

すきっ歯治療は、すき間の量や歯の形、噛み合わせによって最適な治療法が異なりますが、根本改善する方法なら「矯正治療」「セラミッククラウン法」「ラミネートベニア法」が適しており、即日ですき間を埋める、安価で行いたい場合には「ダイレクトボンディング法」が適応になります。

当院のすきっ歯治療は、審美的観点を重視して、どの方法で行っても綺麗な仕上がりになるよう、丁寧な治療を心がけています。

また、矯正治療で行った多くのすきっ歯症例の経験から、後戻りのリスクの高いケースについては当院独自で考案した保定装置を使用して、後戻りがないように努めております。

矯正と審美の専門知識と技術の連携を取り、すきっ歯治療の選択肢の中から患者様に最適な治療法のご提案をしています。
お気軽にご相談ください。

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小川朗子

監修者

アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿 小川 朗子(おがわ あきこ) 担当科目:一般歯科/専門治療 矯正歯科・点滴療法
1996年 鶴見大学歯学部卒業
1997年〜2006年 都内開業医勤務
2004年〜南青山デンタルクリニック副院長
2006年 アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿開院
2007年 抗加齢医学会認定専門医取得
2015年 インビザライン認定医取得
2017年 高濃度ビタミンC点滴認定医取得
2018年 インディアナ州立大学歯学部 歯科矯正プログラム認定医取得
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